ピアニスト望月衛介のe-message

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2011年 10月 26日

舵。

19のある日
僕はタバコを吸いながら
渋谷の公園通りを下っていた。


「たくさん人がいるなあ。。」

ぼーっと人の波を眺めていた。

「きっと俺もそのひとりなんだろうな。。」

そう思った瞬間
突如として思い立った。

「国際人になろう。。」


そのとき
吸っていたタバコを揉み消して
持っていた残りのタバコもゴミ箱へ捨てた。


先進国のエグゼクティブはタバコを吸わない。


そんなちっぽけな知識が
僕の唐突な行動を駆り立てた。

他の人とは違う何かを
無理やり求めていた。


そしてそれ以来、僕はタバコを一本どころか
一口さえ、口にしていない。


二十歳のとき
ひとりでニューヨークに旅にでた。

日本がバブル真っ盛りで天狗になっていたころ。

ニューヨークの景気は最悪だった。

いろいろ危ない目や刺激的な体験をしたが
最も印象的だったのは
人種のるつぼの中で
日本人はアジア人としか認識されず
国際社会の中で
アジアとして戦っていかないと
絶対に勝てないと思ったことだ。

初めて人種差別を体験して
実は1番優しかったのは
韓国人であり、中国人であり、インド人であった。


これからはアジアの時代だ。。
僕の心に焼き付いた。



スティーブ ・ジョブスが亡くなって
スタンフォード大学でのスピーチが
話題になった。

その冒頭、彼はいった。

"点の経験がいつか必ず線となって生きてくる。"



あれから20年、僕の国際人の夢は
パンドラの箱に入ったままだった。


ところが
いま、その点がにわかに浮かび上がってきている。


昨年から韓国、今年から上海に行きはじめた。


何かに導かれるように。
なんのキッカケも当てもなかった。

でも行きはじめて
多くの人にめぐり逢えて
いま仕事にもなりはじめた。



あの日、タバコの火を消した
気持ちをようやく箱から救い出した。



40歳になって
物事を俯瞰するようになった。

その瞬間に起きていることより
それがそのあとどう影響するのか
何を意味しているのか
そのことに興味がでてきた。

時間も10年単位。

それが人生を折り返した
ご褒美なのかもしれない。


ただし、
もう簡単には舵をきれない。


一度決めた舵は
とことんやり抜かないと
絶対に結果は出ない。


41歳はその舵をセットする歳だと思う。

10年後に結果が出る
後戻りできない舵を。


人生は上手くできている。

そう簡単に舵を決めさせてはくれない。

十分すぎる試練も与えてくれる。


覚悟はできてるか?


明日、27日は僕の41歳の誕生日。

恒例のバースデーメッセージ募集します。

eisuke41years@yahoo.co.jp

返事は必ず書きます。
(10月31日分まで。)



いつも
応援してくれてありがとう。


あなたがいるから
僕がいます。


衛介
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by eisukem | 2011-10-26 14:22 | オピニオン


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