2006年 02月 21日

鶴巻温泉2。

鶴巻温泉というものの
駅前には
温泉街の風情はまったくない。

ランチをどこかで食べようと
病院を出たが、やっと見つけた中華屋も
あまりにさびれていて入る気はしなかった。

そのまま、駅を超えて国道沿いを歩く。

遠くにセブンイレブンの看板があったので
そこを目指して歩いていったら
ガストを発見。

ここでランチをとることにした。


なんとなくのんびりしていると
もう1時をすぎてしまった。


もう戻ってもいいだろう。

また病院まで国道を歩く。

歩道がないのでほんとうに危ない。


病院に戻ると
さっき、病室をチェックしてあったので
そのまま病室に向かった。

4人部屋で右奥がおばあちゃまのベッド。

窓のほうをむいて寝ていた。

ほんとうに寝ていたら
かわいそうと思いつつも
肩をたたいた。

聴力はかなり弱っているが
左耳のほうがましだという話を聞いていた。

「こんにちは。」

耳元で話かける。

「誰だ?」

「まもるです。」

顔をこちらに向けた。


家族の話によると
ときどきわからなくなるそうで
さすがに息子たちは平気だが
お嫁さんたち(僕の母とか)はわからなくなることがあるそう
だ。

しばらく
考えたふうだったが
「あぁ、まもるか。。。」

わかってくれたようだ。


「元気ですか?」

「ちょっとね、胃が痛くてね。
こうして寝ているのが一番。
でもこのまえいちごをたべたよ。
すごく大きいの、8つも。」

「そう。。」


どうやらいちご狩りにつれていってもらったらしい。

「ここまで遠かっただろ。3時間ぐらいか?」

「う~ん、2時間かからないよ。」

渋滞がなければ
きっともっと早くついたはずだ。


「おばあちゃま、これ」

僕は写真を見せた。
彼女はしばらく眺めていた。

「じゃあ、ここにおいていくからね。」

「うん。。」


そのままねむってしまいそうだった。

僕もあまり長居をするつもりもない。

僕は帰るまえに
横を向いているおばあちゃまの顔がよく見えるように
窓際のほうに場所を移った。

「じゃあ、帰るからね。またくるね。それまで元気でいてね。」

僕は彼女の手をそっと握っていった。

「あんたの手はあったかいね。。。」

「うん。。 じゃあね。。。」



足早に僕は病室を去った。

車に乗り込むと
ラジオのボリュームを大きめにして
アクセルを踏んだ。

帰り道は渋滞もなく、
一時間かからず
家についた。



また会いに行こう。


そう、決めた土曜日のよく晴れた午後。
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by eisukem | 2006-02-21 16:58 | その他


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