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ピアニスト望月衛介のe-message

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2007年 05月 30日

遠い日のNostalgia。

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ZARDの坂井泉水さんが亡くなった。

僕が「遠い日のNostalgia」を書いたのは
もう15年以上前か。

アルバム「HOLD ME」に収録された。
(後にREQEST BEST盤にも収録された。)


そのころ僕は
自身の2ndアルバムの制作活動にいそしんでいた。

所属事務所のビーイングが
まだまだ小さかったころ。

アレンジャーの明石さん(ZARDやB'zで有名)のルームというのが
レコーディングスタジオのビルの一角にあった。

ビーイング専属であった
明石さん専用に、プリプロ(レコーディングするまえのデモ)ルームとして
用意されていた。

プリプロルームとはいえ
24トラックのデジタルレコーダーも装備されていて
狭いがかなり立派なものだった。

彼は基本夜型なので
昼間はその部屋が空いていた。

僕はアレンジをすべて自分でやるべく
その部屋を昼間の間だけ
使わせてもらっていた。


そんなとき
「ZARDの曲を書いてよ」というディレクターからの
依頼があった。

まだデビュー間もなく
いろいろな人から曲を集めていた。

僕はZARDがどんなグループなのか
歌も聴いたことがなかった。

当時の僕は
人に曲を書くことが
なんだか邪道のような気がしてならなかった。

それほど
自分の音楽を追求したかったし
人に曲を書くことにメリットをまったく感じなかった。
(もちろん、人に曲を書く、たいした実力もないくせにだ。笑)


「いいですよ。」

なぜか
二つ返事でOKした。

そして
自分の作業の息抜きに
すぐにデモをつくった。

僕は歌が下手だったので
キーボードでメロディーを弾いた。

あっという間にできたが
メロディーは気に入っていた。

そのデモを入れた
カセットをディレクターに渡して
1、2ヶ月後、実際に音になってあがってきた。

「遠い日のNostalgiaか。。。」

なんだか僕が勝手に想像していた
イメージと違う、題名だった。


「いい曲になったじゃん。」
ある日、プロデューサーの長戸大幸氏に
はじめてほめられた。

澄んだ坂井泉水の声が
僕の曲を何倍にも輝かせていた。


それから
15年、トータルセールス的にいうと
僕はこの曲を超えられていない。

今聴くと
あの頃の日々がよみがえる。

♪あの日言えなかった 言葉は今も
この胸の中で眠ってる
あの時 もう少し勇気をだせば
君を失わずにすんだかも It's too late
遠い日のNostalgia


ご冥福をお祈りします。

by eisukem | 2007-05-30 01:46 | 作曲


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