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ピアニスト望月衛介のe-message

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2005年 07月 07日

杜子春。

3チャンネルで朗読の番組をやっていた。

芥川龍之介の「杜子春」。
青空文庫で読めます。)


朗読は
えなりかずき。

5分ずつぐらい毎日やっていた。


小学生のころ、読んだような気がするので
なんか懐かしい感じがしたが
ストーリーはこうだ。


杜子春というかつてお金もちの息子がいたが
貧乏になって途方にくれていると
仙人があらわれ、金のありかを教えてもらう。
たちまち、お金持ちになり、たくさんの人たちが
すりよってきたが
3年でお金がつきるとみなどこかへいってしまった。

また途方にくれていると
再び仙人があれわれる。
そしてまた金持ちになって、やはり3年でお金が尽きてしまう。

3度仙人があらわれる。
また仙人はお金持ちにしてくれようとしたが
人間に愛想をつかした
杜子春はそれを断り、仙人の弟子を志願した。


仙人はそれを承諾して
山へつれていき
自分が留守のあいだ、絶対に声を出してはいけないと
いいつけ、出かけてしまう。


すると様々な困難が杜子春を襲う。

殺されそうになったり、トラがきたり、雷がなったり…。
ついには閻魔大王のところで
さまざまな拷問にあう。

しかし杜子春は仙人のいいつけどおり
声をださなかった。

すると閻魔大王は
体かたちは馬だが
杜子春の死んだはずの父母を
つれてきて
拷問にかけた。


母は息絶え絶え
「心配しないで。私たちはどうなってもお前が幸せになれるなら
黙っておいで。」


すると杜子春はたまらず
「おっかさん!」



夢は覚めた。


また仙人があらわれ
「仙人にはなれまい。
しかし、もしお前が黙っていたらお前の命を絶ってしまうとおもっていた。
これからどうする?」

「人間らしい、正直な暮しをするつもりです。」

そして
仙人はやまのふもとの家と畑を
杜子春にゆずり、去っていった。


おしまい。




なるほど
人間らしさって
思いやりなんだね。

by eisukem | 2005-07-07 10:47 | その他


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